症例報告

3ヶ月前から肩が痛くなり、その後右手の痺れ(50代男性)

3ヶ月前から肩こりがひどくなり、その後右肩が少し上がりづらい症状があった。その状態を放置していたら3週間前から右手が痺れるようになってきた。
痺れは腕から親指側にかけてあり、常に痺れがある。動作や時間帯による軽減や悪化はないように感じるが、自分で調べて胸の筋肉をマッサージすると痺れが少し取れるように感じている。痺れはじーんとした、電流が流れるような感覚。
整形外科に行ったところ、頸椎が狭くなっていて神経を圧迫していると言われた。薬を出されたがあまり変化しない。
何か治療法はないか探していて、インターネットで見つけたサンフラワーカイロプラクティック東神奈川に来院した。

<初診時状態>
・首を右に傾ける動作と、上を向く動作で痺れが悪化する
・胸の筋肉に負荷をかける検査をすると、痺れが少し悪化する
・肩後部の筋肉を押すと、痺れが強く出る
・腕や手の感覚を調べたが、やや左右差がある程度

<経過>
首での神経圧迫に加え、胸の筋肉での神経圧迫と、筋肉自体からの痺れが混在している状態と考え施術を開始した。
初回は肩甲骨に動きをつけながら肩周りを緩める施術を行い、肩後部と胸の筋肉のトリガーポイント療法を行う。胸椎と頸椎の矯正。

2回目(1週間後)。痺れは頻度が減ってきた。

3回目(1週間後)。日常生活では痺れをあまり感じなくなってきた。荷物を持つと痺れが出る。

4回目(1週間後)。痺れはほとんど感じないが肩こりがひどい。

5回目(2週間後)。痺れはほとんどない。

その後は肩こりへの施術などを含めて全体的なメンテナンスを定期的に行っている。

担当 小幡コメント

痺れに関しては大きく3つの問題がありました。
一つは頸椎での神経圧迫。次に胸の筋肉(小胸筋)での神経圧迫です。
一つの神経が2か所で圧迫されている状態をダブルクラッシュと言いますが、一つの神経が頸椎と胸の筋肉で圧迫されている状態でした。
患者さん自身が胸の筋肉をマッサージすると痺れが少し軽減すると言っていたのは、神経圧迫のうち1カ所を開放することだったからです。

この方の場合もう一つ問題がありました。
筋肉自体からの痺れで、筋肉に強い塊ができると、塊が敏感になって痺れを出すようになることがあります。これを筋筋膜痛症候群といい、塊の部分をトリガーポイントと言います。

従って頸椎と胸の神経圧迫を解除する施術と、筋肉の塊を消す施術を行いました。
通常このケースではもう少し痺れが改善するまでに時間がかかることが多いですが、幸いにも早い段階で痺れは消えていきました。

なかなか変化しない痺れの場合、原因が複数あることもあります。
同じような症状でお悩みの方は是非ご相談ください。

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