症例報告

左手の痺れが常にあり、よくならない(40代女性)

4ヶ月前から左指先が痺れるようになった。元々楽器をやっており、首のストラップで楽器を支えていたが、ショルダーストラップに変えてから左肩甲骨が重たいような感じになり、その後左指先が痺れるようになった。その後、首で支えるストラップに戻したところ肩甲骨の痛みはなくなり、左指先の痺れのみが残った。
痺れは常に感じ、時々波がある。じっと寝ているほうが痺れる気がする。動作による痺れの増減はよくわからない。
整形外科では頸椎の変形を指摘されたが、良くなる感じではなかった。
楽団のお知り合いから紹介を受け、サンフラワーカイロプラクティック横浜に来院した。

<初診時状態>
・頸椎の可動域検査と、頸椎に負荷をかける検査を行ったが、痺れが増減する感じはなかった
・胸を開くように、腕を大きく後ろに持ってくると、痺れが増悪する
・肩周りの筋肉をいろいろ押しても、痺れの増減はない
・左肩がやや前方に変位している

<経過>
胸郭出口症候群のうち、小胸筋症候群という状態が疑われたので、小胸筋へのアプローチをメインに行う。
初回は左肩甲骨周りのバランスを整える施術をメインに行った。肩甲骨がやや外側に変位し、肩甲骨の動きが悪かったので肩甲骨周りの筋肉を手で緩めていく操作を行い、肩甲骨に動きをつけていく。
さらに関係する頸椎や背中の調整を行った。施術後に上記の痺れが強くなる検査を行ったところ、痺れはなし。

2回目(1週間後)。前回施術後から痺れはほぼなかった。長時間楽器をした後に少し痺れる程度。
検査では少し痺れが誘発されるので、継続してアプローチ。

3回目(1週間後)。のこぎりで木を切った後に少し痺れたが、すぐに消えた。それ以外は痺れなし。検査でも痺れの増悪はなく、大きな問題はなさそうだったので、硬さが残る部位へのアプローチを行い、ひとまず施術は終了。
2週間ほど様子を見て、その間に痺れが出なければ大丈夫と伝え、様子を見てもらうことに。

担当 小幡コメント

胸郭出口症候群が疑われました。胸の筋肉が緊張しそれにより腕や手に行く神経や血管を圧迫していると考えられたので、そこの圧迫を解除する施術を行いました。
頸椎の問題があればもう少し回復までに時間がかかることが多いですが、自分でもしっかりストレッチをやって早期改善できた症例です。

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