症例報告

半年くらい前からめまい・ふらつき感があり、良くならない(30代女性)

半年くらい前から、めまいというかふらつくような感覚が起こるようになった。特に思い当たるきっかけはない。
最初は疲れているのかなと思って放置していたが、良くならないどころか少し悪くなってきたので脳神経外科を受診。特に異常はなく耳鼻科に回され、そこでも大きな異常はなさそうと言われ、めまい止めの薬を出されたが、改善しなかった。
その後、めまい専門の整体というのを見つけ何度か通ったが良くならなかった。そこでは機械みたいなのを使って首に神経圧迫があると言われ、首を重点的に治療されたが良くならなかった。

めまい・ふらつきは座っているときや寝ているときは感じないが、立っているときや歩いているときに感じる。グルグル回るような感じではなく、クラっとくるような感じで気持ち悪い。あまりにひどいときは吐き気を伴うが、実際に嘔吐することはない。
立っているときに常にあるわけでもなく、快調のときもあるが一日全くめまいが出ない日はない。
もう良くならないかと思っていたが、何か解決法はないかネットで調べたて、サンフラワーカイロプラクティックに来院した。

<初診時状態>
・姿勢を見ると、全体的に右側に身体が傾いている
・立っている状態で目を閉じると、前後左右に少し揺れ始める
・片足立ちをしてもらったところ、右足ではきちんと片足立ちを保持できるが、左はすぐにグラついてしまう
・左お尻の筋肉を刺激してからもう一度片足立ちになると、揺れが減少する
・左足を刺激してからもう一度片足立ちになると、揺れが減少する

<経過>
お尻の筋肉の問題と足の問題で平衡感覚が崩れ、ふらつき感になっていると考え施術を開始した。
初回はまずお尻の筋肉の調整から始め、骨盤、股関節、足首の矯正。足裏への刺激、背中の緊張を取る施術を行った。治療後にもう一度片足立ちになったところ、揺れが減少。

2回目(1週間後)。治療受けて2日間は足が地面と接地している感覚があり、ふらつき感もなかった。3日目からは少しずつふらつきがでてきた。継続してアプローチ。

1週間間隔で治療を行い、5回治療したあとには1週間でほとんどふらつきが出なくなった。
少しずつ治療間隔をあけていき、2週間空けてもふらつきがなくなったので、1ヶ月空けてみる。それでもふらつき感はなく、検査でもしっかりと片足立ちが出来ているので、計10回の来院で治療を終了した。

院長 小幡コメント

めまいを定義するなら、平衡感覚の異常と言えます。人間は様々な器官が頑張って平衡感覚を維持していますが、どこかが破たんすると平衡感覚を維持できなくなり、めまいやふらつきにつながります。
内耳や小脳などの問題からめまいが出ることもありますが、この方の場合は簡単に言えばおしりと足でした。人間は直立姿勢を維持するのに、足がしっかりしていないと立てません。足裏の感覚を脳に伝えることで、適切に平衡感覚が調整されます。
また、お尻の筋肉は、身体の傾きに関係します。左のお尻の筋肉が弱くなっていると、身体は右側に傾きます。
また片足立ちが難しくなります。
検査したところ、保持できない片足立ちも、足やお尻を刺激すると揺れが治まるのを確認したので、原因はお尻と足と考え施術しました。

首が原因で起こるめまいやふらつきもありますが、こちらの場合には頭の角度を変えながら身体の揺れを見ることである程度は判断が付きます。この方は首には大きな問題はないようでしたので、首はほとんど触れていません。
また首を重点的に見る整体に何度も通っていても良くならなかったことを考えたら、首に問題がある可能性は低いだろうと判断していました。首に神経圧迫があるためにめまいが起こっていると言われたそうですが、その神経圧迫がめまいと関係しているかどうかは別問題です。

様々な原因からめまいは起こります。原因を見極めれば改善できる可能性が高いので、良くならない方はご相談ください。

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