症例報告

ここ最近、ギックリ腰で来院される方が増えています。

ここ最近、ギックリ腰で来院される方が急増しています。
ギックリ腰といっても比較的軽い部類の方もいれば、結構な重症な例もありました。

ギックリ腰というと、例えば重たいものを持ち上げた瞬間になったなど、明確なきっかけがあるというわけでも実はありません。
朝起きたら腰が重いなと思っていて、どんどん動けなくなったという方もいます。

ギックリ腰にはいくつかのパターンがありまして、
・腰周りの筋肉が攣っているタイプ
・腰周りの関節を痛めているタイプ
・椎間板を痛めているタイプ

このうち症状の改善に最も時間がかかるタイプは、椎間板を痛めているタイプです。
これ、ちょっと誤解されやすいのですが、椎間板ヘルニアとイコールでもありません。
椎間板ヘルニアになりかけの前段階のこともあるので、MRIなどを撮影してもあまり意味は無かったりします。
(特に問題がある所見が写らないという意味)

一番多いタイプですが、大腰筋という、お腹側の筋肉が攣っているタイプです。
場所としてはお腹の奥にある筋肉ですが、痛みは腰に出ます。
このタイプだと、腰をまっすぐにすることができないとか、反らす方向には全く動かせないという方が多いです。

ギックリ腰がなぜ起こるかについては様々な要因がありますが、身体が硬い人のほうがなりやすい傾向にあります。
なので当院では、腰をよく痛める方にはストレッチをオススメしているのですが、ストレッチもどこを伸ばしたらいいかについては、人それぞれ違ったりします。
なので【腰痛に効くストレッチ!】というのも、万人に合うものとなると、なくは無いのですが人それぞれ違うとしかいえません。

また最も難しいのは、人によってはこのストレッチをすると逆効果、というものもあります。
特に反り腰の人は、腰を反らす方向に向かわせる動作を含むストレッチをしてしまうと、痛めやすい傾向にあります。

腰の形状(反っている、カーブが少ない)などに加え、どの方向に動かすと痛みが出るのか、前屈が弱いのか、反らすのが弱いのかでも行うべきストレッチは変わってきます。

例えばですが、前屈で指先が地面まで着くという人がいます。
一般的には柔軟性が高いほうだと思いますが、前屈の動作を見ていくと、お尻の筋肉、太もも裏のハムストリングス、ふくらはぎの筋肉が伸びないと出来ません。
しかし中には、ハムストリングスだけ柔軟性が高いのに、お尻の筋肉はむしろ硬くてバランスが悪い人もいます。
そういう人は、お尻の筋肉を重点的にストレッチしてバランスを改善したほうがよかったりします。

単に前屈で指先が地面に着く、というだけでは、本当に柔軟性が高いかどうかはわかりません。

よく【腰痛に効くストレッチ】とか【骨盤矯正体操】みたいなのは、ある一部の人には効果を発揮する可能性もあるのですが、人それぞれ腰痛の原因が違うので、全ての人がそれで腰痛改善とはならないですし、逆に痛めてしまう人まで出てくるわけです。

つまりは、身体の状態を見極めてからでないと、意味がない。
これがむしろ大切なのです。

私の場合ですが、ハムストリングとお尻の両方の硬さが強くなると腰に来やすい事を自分で知っているので、そこを重点的にストレッチします。
というより、それ以外はほぼしません。
左右両側を30秒ずつやったとしても、全部で2分とかで終了します。

30分くらいのストレッチを毎日やれと言われても、続かないですよね。
一日2分でもいいから、毎日出来るストレッチを継続する。
これが腰痛改善の近道です。

ハムストリングスのストレッチをするときも、このように片膝を曲げて、片足ずつやります。

両側同時に、つまり両足伸ばした状態で行うと、腰を痛める人が結構います。

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