症例報告

ロードバイクに乗っていると、左の前腕が痛くなる(30代男性)

この2ヶ月くらい、ロードバイクで100キロくらい走っていると、左の肘から手首あたり(前腕)が痛む。痛みは筋肉痛のような鈍い痛みで、ロードバイクに乗らない時は全く痛くない。
乗った次の日くらいまでなんとなく痛みが残り、その後なくなる。思い当たるきっかけは全くない。
元々肩こりと肩甲骨の張りがあるが、ここ最近特につらい気がする。

自分でも何が悪いのかわからないが、気になるのでサンフラワーカイロプラクティックに来院。

<初診時状態>
・上半身が左に回旋しており、右肩が前に出て左肩が後ろに来ている状態
・肘や手首などに負荷をかける検査では全く痛みなし
・肩の可動域が左右ともに硬い

<経過>
・肘や手首などには大きな問題はなく、来院時も痛みがない状態だった。考えられることとしてはハンドルを掴むために腕を前に飛ばしたときに、左右の肩の位置が違うために右手よりも左手に負荷がかかっているために痛みが出ていると考え施術を開始した。

初回はまず骨盤からアプローチし、身体の捻じれを取っていく。肩周りを緩める施術と肩の可動域を増やすストレッチを行い、首の調整。
手首に一か所問題があったので手首の調整も行う。
治療後に姿勢を検査したところ、左右の肩の位置は同じくらいの状態になったので、ストレッチをいくつか教える。また、長距離走って疲れてきた時に、左右の手のハンドルを持つ位置が違くないか確認してもらう。

2回目(10日後)。先日120キロくらい走ったが、痛みは少しだけあったが改善傾向。今まで気を付けていなかったが、言われた通り、疲れてきた時にハンドルを持つ手の位置が左右で違うことがわかった。継続してアプローチ。

3回目(2週間後)。痛みなし。その後は時々肩のメンテナンスなどで治療している。

担当 小幡コメント

身体が捻じれていて左肩が右肩よりも後ろに来ているような状態だったのですが、長距離走っていて疲れてくるとハンドルを持つ位置が
左=やや手前
右=通常の持つ位置
となっているようでした。つまり身体の捻じれに応じて、左右でハンドルを持つ位置が異なっていたわけです。
そのため、ハンドルの手前側を持つ左手に荷重が多くかかってしまい、結果的に左前腕が疲労しているような状態でした。
検査でも肘や手首には大きな問題はなく、むしろ調整したのは肩や骨盤です。
このように痛みがある場所が必ず悪いわけでもないのです。

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