症例報告

産後3ヶ月。左手首が腱鞘炎で痛い(20代女性)

産後三ヶ月。2週間前から左手首が痛み始めた。最初は放っておけば治るかと思ったが、徐々に悪化。抱っこをするのが困難になってしまった。
赤ちゃんを持ち上げるときや、包丁を使う作業などで痛みがひどい。
元々肩こりも強く、最近も肩こりがつらい。
整骨院に行ってみたが、治りそうな気配がなかったのでインターネットで検索して来院した。

<初診時状態>
・姿勢は左肩が前方に変位しているのと、左肩が内旋し、後ろから見ると手のひらが右に比べ見える状態。
・親指を中に入れて握って、手首を小指側に動かすと親指の付け根に痛み
・肘の筋肉を少し緩めてからもう一度上記の動作をすると、痛みが少し軽くなる

<経過>
肘と手首を結ぶ筋肉に負担がかかっているのと、姿勢的な問題で手首に負担がかかっていると考え治療を行った。
初回は肘周りの筋肉を緩め、肩の位置を戻すようなストレッチ。手首の動きを整える治療を行った。治療後は痛みが残るものの、だいぶ改善が見られた。
2回目(4日後)。最初に比べ、症状の強さは6割くらい。継続してアプローチ。
3回目(5日後)。症状の強さは3割くらい。気を付けていれば強い痛みは出なくなった。
4回目(1週間後)。少し違和感が残るものの、だいぶよい。
どうしても抱っこして負担がかかるので長時間抱っこすると痛みが出そうな気配があるが、休憩をはさんだり抱っこの仕方を変えることで何とか持っているとのこと。
それ以降は肩こりも含め、2週に一度くらいメンテナンスしている。

担当 小幡コメント

産後のお母さんで腱鞘炎になってしまう人は多いです。手首周りを整えれば治るパターンもありますが、姿勢も関係していることがあります。肩の位置が前に入るとどうしても手の向きが内旋といい内側に曲がってしまい、その状態で手首を使うほうが負担がかかりやすいからです。
そのため、意外と肩こりと関係することが多いです。
痛みが強くなると育児にも影響が出てしまうので、早めに対処しましょう。

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