症例報告

自律神経失調症と診断され、様々な症状がつらい(30代女性)

1年前に職場内で異動があり、とても忙しい部署に移った。毎日遅くまで働くようになってから、偏頭痛、めまい、末端が冷える、肩や首が痛い、両手指先のみ痺れる、腰が張るなどの症状が出てきた。
最初に感じたのは肩こりと腰の張りで、それを放置していたら偏頭痛やめまいがするようになり、そのうち末端がやたら冷えたり指先のみ痺れる感じが出てきた。
今まで冷えを感じたことがなく、冷えと指先の痺れが出てきた時に『おかしいな?』と思って病院に行った。内科、脳神経外科で精密検査をしたが特に異常はなく、自律神経失調症と言われた。
漢方薬を出されたが、あまり効果を感じない。
その後鍼灸にも行ったりしたが、一時的に肩や腰が楽になる気がしたものの、根本的な改善にはならなかった。

会社の同僚からサンフラワーカイロプラクティック横浜のことを聞いて、行ってみることにした。

<初診時状態>
・姿勢を見ると、背中がかなり丸まって猫背になっており、頭と肩の位置が前方に出ている
・普通に立っている状態ではめまいはないが、首の位置を傾けながら片足立ちになると大きく揺れる
・首筋と頭皮を触ると、強く痛む
・痺れの誘発検査で首や肩、手首に負荷をかけてみたが、指先の痺れは出ない
・手先を触ると、少し冷たく感じる

<経過>
姿勢が悪いことによる身体への負担と、筋肉が過敏になっていることによる頭痛、頸椎性のめまい、末端の血流の問題があったので一つ一つ対処していく。
初回はまず骨盤から整え、背中が丸まっている状態を腰から正すようにしていく。肩甲骨を動かしながらストレッチし、頸椎の調整。また過敏になっている頭部を緩めるアプローチをしていったところ、治療後は姿勢がよくなり肩や腰がスッキリした。

2回目(5日後)。2日間は調子が良かったが、それ以降は徐々に戻っていった。継続して施術し、自分でできるストレッチを教える。

3回目~6回目(ほぼ1週間間隔)。3,4日までは調子が良い。ストレッチをすれば一番悪い状態までは戻らない。一番ひどい時から見たら症状は半減。

その後1週間間隔でさらに治療していき、10回目あたりから治療効果が1週間くらい何とか持つようになってきた。
治療間隔を2週間に広げていき、めまいと指先の痺れ、末端の冷えはほぼ出なくなった。首が凝ると頭痛が出るが、以前はほぼ毎日あったが今は2週間に一度あるかないかくらい。
現在も定期的にメンテナンスしながら、いい状態を保てるようにしている。

院長 小幡コメント

自律神経失調症というのは明確な診断基準があるわけではなく、病院においては『検査結果で大きな問題がなく、いわゆる不定愁訴がある場合』に自律神経失調症と診断されることが多いように感じます。
当院で見ていったところ、一番の大きな問題は姿勢になると感じました。背中が丸まって頭が前に出てしまうと頸椎に負担がかかり、頸椎への負担から肩こりが起こり、肩こりから偏頭痛が起こり、頸椎性めまいを起こしている状態でした。
姿勢が悪くなる原因ですが、疲労が大きいようでした。疲れてくると背中が丸まっていきますが、疲れが完全に回復しないままさらに疲れていくので、悪い姿勢が習慣化しているような印象でした。

症状が多岐にわたっているため改善までに多少時間はかかりますが、一つ一つ問題を解決していけば症状は改善していきます。
自律神経失調症という曖昧な状態で終わらせず、しっかり見ていけば改善できます。

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