症例報告

妊娠7か月。右のお尻が痛く、寝返りが困難に(30代女性)

2週間前からなんとなく腰から骨盤にかけて重い感じや違和感があったが、1週間前から寝返りなど体勢を変えるときに右のお尻が強く痛むようになった。特に、ある程度の時間同じ体勢でいて、そこから体勢を変えるときに強く痛む。寝ていて起き上がるときや、寝返りが一番痛い。

歩くのは全く痛みがない。放っておけば治るかと思ったが、全く改善する気配がないため、インターネットで検索して来院した。

<初診時状態>

・骨盤が左側に出っ張っていて、左の骨盤が開いているが右の骨盤が開いていない状態

・可動域検査では痛みが出ない

・片足立ちをして体重をかけても痛みが出ない

<経過>

左右での骨盤の開き具合が違うために右側に偏って痛みが出ていると考え治療を行った。

初回は臀筋を緩め、骨盤横の筋肉にアプローチし左右の骨盤の偏りを改善。さらに左の骨盤を閉めるようなアプローチ。

来院時痛みがなかったので、これで数日様子を見てもらうことに。

2回目(4日後)。治療当日は変化がわからなかったが、翌朝起きて動いたときに痛みが全くなかった。その後も特に問題なし。

3回目(10日後)。全く痛みは出なかった。

骨盤周りの治療はこれで終了し、肩もひどいとのことで出産まで時々メンテナンスすることに。

担当 小幡コメント

左側の骨盤が開いてくるのが早く、右が遅いような状態でアンバランスがあったのが右のお尻に負担をかけたと思われます。

初回来院時は症状がなかったのですが、考えられる部位をしっかり調整したところ痛みはなくなりました。

この状態だと開いてきている左骨盤周りのほうが痛みが出やすそうだったのですが、左側の不安定性を支えるために右に負担が来ていたのかもしれません。

このタイプの症状は出産までダラダラ続くこともあるので、早めに治療しておくことが大切です。

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