症例報告

クロスバイクに乗り始めてから膝が痛い(20代男性)

1ヶ月前にクロスバイクを買い、通勤で片道10キロちょっとをクロスバイクで行くようになってから、両膝が痛むようになった。
とにかく太ももが筋肉痛みたいな感じになるし、両膝の前側が痛む。

クロスバイクに乗っていないときは困るような痛さはないが、太ももが慢性筋肉痛みたいになっている。

クロスバイクだと片道10キロくらいは余裕と聞いていたのに、今後続けられそうにない。
とりあえず自転車にも詳しい治療院に行きたいと思い、サンフラワーカイロプラクティック横浜に来院した。

Contents

初診時状態

・立位で膝を屈伸すると、痛みはないが太ももが筋肉痛の影響で動きがスムーズではない
・膝の関節に負荷をかける検査をすると、お皿に負荷をかけたときに少し痛みがある
・足全体的な張りが強い

経過

脚の筋肉が過剰に硬くなっていて、その結果お皿に負荷をかけていると考え施術を行った。
まず足回りの筋肉を緩めていき、骨盤の捻じれを矯正。
その後お皿の動きをスムーズにするテクニックを行った。

股関節や足首にも硬さが出ていたので、足回りを全体的に緩めることを重点的に行った。

また、クロスバイクの乗り方で大きな間違いをしていると思われたので、乗り方を変えるように指導した。

2回目(1週間後)。前回施術を受けて翌日からは乗り方を変えてみたが、まだ少し痛みがあるものの痛みは一番ひどいときから見て80%減。
継続してアプローチ。

3回目(2週間後)。痛みは全くなくなり、快適に自転車にも乗れるようになった。
この時はクロスバイクで来てもらったのでサドルの高さを少し調整し、これで痛みが出ないようなら問題なしということで施術を終了した。

その後1ヶ月後に別件で来院されたが、膝については全く問題がないそう。

院長 小幡コメント

膝にはお皿(膝蓋骨)がありますが、お皿は膝の屈伸に伴い上下に動きます。
お皿とその下の骨の間にある関節を少し痛めている状態で、これは足の筋肉を使い過ぎてお皿に負荷をかけたからと思われました。

クロスバイクの乗り方で問題があると見たのですが、お話を聞いていると一番重いギアを常用しているということでした。
これは特にクロスバイクに乗る人にありがちな間違いなのですが、スポーツサイクルでは1分間にペダルの回転が90回転くらいになるようなギアを選ぶのが最も効率がいいペダリングと言われます。
クロスバイクでかつ初心者の場合、目安としては1分間に80回転くらいでしょうか。
この1分間にペダルが何回転するかという数字ですが、ケイデンスと言われます。

このケイデンスを計測できるサイクルコンピューターというものもあり、1万円程度で買えます。

もし一般的なクロスバイクで、ケイデンス90で一番重いギアを使った場合、速度としては約50キロになります。
当たり前ですが、一般人がこんな速度でクロスバイクを走行できるわけもなく、せいぜい35キロくらいでしょう。
ケイデンス60くらいで一番重いギアを使った場合がだいたい35キロなのですが、ケイデンスが著しく低い状態では筋肉に負荷がかかりすぎているのです。

プロのロードレーサーでも、一番重いギアなんて普通に走るときは使いません。
一般人にとっては重すぎるギアです。

なのでもっとギアを軽くして、クルクル高回転で回すようにアドバイスしました。

私はロードバイクに乗りますが、最初に買ったクロスバイクの時には同じように一番重いギアを使い膝を痛めました。
昔スポーツをやっていた人には、これくらいの重さなら余裕と勘違いしてしまいますが、実際には筋肉を傷める結果になります。

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