10年くらい前に腰痛になって以来、時々腰が痛くなる。この2,3年はずっと腰が痛く、前屈すると痛い。
そのうち腰からお尻にかけて痛みが出るようになり、右足の甲が痛むようになった。整形外科でレントゲンを撮ったところ、椎間板がつぶれていて神経を圧迫していると言われた。
腰は前屈したり仕事が忙しくなると痛むが、右足の痺れは常にあり、良くも悪くもならない。特定の動作で痺れが強くなることも、弱くなることもない。
整形外科に行っても根本的な解決にはならず、薬と湿布くらいしか出してくれないので、インターネットで検索してサンフラワーカイロプラクティック横浜に来院した。
<初診時状態>
・姿勢を見ると、右骨盤がやや後方に捻じれている。
・可動域の検査をすると、30度くらい前屈した状態が最も痛みがある。それ以上前屈すると痛みはさほどない。
・腰を反らす動作でも痛みがある。
・坐骨神経に負荷をかける検査をしても、右足の痺れは変わらない。
・右足首を圧迫するような負荷をかけると、痺れが少し悪化する。
<経過>
骨盤のズレによる腰痛があり、それとは別に足首での神経圧迫による痺れが出ていると考え施術を開始した。
初回。まず腰から足回りの筋肉を手で緩めていき、骨盤のズレを戻すためにブロックというものを置いた状態で寝てもらう。治療後は少し前屈がしやすくなったが、前屈すると痛みは出る。お尻のストレッチを教えた。
2回目(1週間後)。2日くらいはいつもより調子が良かったが、それ以降は元通り。
アプローチを変えて骨盤に対する矯正を行うとともに、お尻の筋肉、仙骨の調整をしっかり行ったところ、前屈時の痛みが激減。
3回目(1週間後)。前より腰は調子がいい。そういえば最近、右足の痺れが気にならなくなった。
4回目(2週間後)。腰の調子が結構いい。
それ以降は治療間隔を空けながら腰のメンテナンス、そのほかの痛みに対するアプローチを行っている。
院長 小幡コメント
腰痛+足の痺れがあり、整形外科で椎間板がつぶれていると言われたことから、本人は椎間板ヘルニアと考えていたようです。
当院で検査したところ、腰痛は骨盤のズレ、足の痺れは足首での神経圧迫が原因と考えられましたので施術を行いました。
足首で神経が圧迫される状態を、足根管症候群と呼びます。様々な原因によって起こりますが、足首のズレ、きつすぎる靴などで起こります。
この方の場合、単純な足首のズレで神経を圧迫していたのでズレを戻す施術で痺れは改善しました。
腰のほうは最初は十分な結果が出ませんでしたが、アプローチを変えたところ症状が劇的に良くなり、いい状態をキープできるようになってきたので一安心です。
椎間板ヘルニアと診断されても、痛みや痺れとヘルニアが関係しないこともあります。そのようなケースに対して牽引を繰り返していると治りが悪くなることもあります。
特に、何度もリハビリで牽引をして、全く症状が変わっていない人は椎間板ヘルニアが原因ではないこともあります。なかなか良くならない腰痛と足の痺れでお悩みの方は、是非ご相談ください。
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