腰痛を訴える方に多いのですが、仰向けで寝ると痛みが強くなるという方がいます。
横向きで寝ると痛みが無いとか、仰向けでもひざを立てると痛みがなくなると訴える方も。
なぜ仰向けで腰が痛むのでしょうか?
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腰が反り過ぎている
仰向けで腰が痛む人の場合、腰が反り過ぎていることが原因です。
腰が反っているというのは、骨盤が前傾し、腰の前湾カーブがきつくなっている状態です。
これが仰向けで寝ると強調される形になってしまうため、仰向けで寝ると腰が痛いとなってしまうのです。
こういう方の場合、仰向けでも膝を立てると痛くないという人も多いです。
膝を立てる=股関節を屈曲させることになるため、骨盤の前傾を抑える効果があるからです。
なぜ腰が反るのか?
腰が反る原因は様々ありますが、多くは腹筋の奥にある大腰筋(腸腰筋)が過剰に緊張している状態です。
大腰筋が緊張すると、腰の反り返りが強くなってしまいます。
そのため大腰筋を緩める施術が効果的です。
ただし、大腰筋を緩めてもすぐに緊張してしまう場合もあります。
この原因として多いのは、おなかの表層にある腹筋が弱いこと。
腹筋を強化すると腰痛が軽くなるという人は、腰の反り返りが原因のこともあります。
とはいえ、腰が痛いのに腹筋運動なんて出来ないよと思う人もいるでしょう。
そういう人の場合、仰向けで膝を立てた状態になってもらいます。
その状態から、背中でベッドを押すように力を入れていきます。
この動作では腹筋の軽い運動になるため、これだけでも効果的です。
上半身を起こすほどの運動ではなくても、腹筋を強化することができます。
妊婦さんの場合も
妊娠中に仰向けで寝ると腰が痛いと訴える方はとても多いですが、妊婦さんはお腹が出っ張ってくるに従い、どうしても腰が反っていってしまいます。
これはどうしても避けることが出来ない症状なのですが、妊婦さんの場合は出産に向けて骨盤の関節が緩んでくるため、より安定しない状況。
妊婦さんの場合は、素直に横向きで寝たほうが安心です。
腰の反り返りの施術
当院に来る方でも、腰が強く反っているために腰痛持ちという方はたくさんいらっしゃいます。
腹部の奥にある大腰筋を緩めることや、骨盤の調整などをしっかりすれば痛みは軽減していきます。
ストレッチと腹筋の軽い運動を組み合わせれば、腰痛の予防にもなります。
また腰の反り返りの原因が足首にあることもあるため、骨盤付近だけでなく足や背中などトータルで施術していくことが腰痛改善への近道です。
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