症例報告

反り腰と腰痛の関係。

当院では姿勢に関するアプローチを行っていますが、特に女性に多いのが、反り腰。
その名の通り、腰が反っている状態ですが、腰が反るとどのような悪影響になるのかについては知らない方も多いように感じます。
そんな反り腰について、カイロプラクティック的な立場から見て行きます。

Contents

反り腰

反り腰は腰が反っている状態なわけですが、まず腰の構造から。

腰椎と呼ばれる骨が5個あって、その下に仙骨という骨盤を形成する骨があります。
腰の関節は後ろ側(背中側)にあるので、腰が反るということは、関節が圧迫されるようになるのです。

このタイプでは腰が反ると同時に、すべり症や分離症なども起こしやすいです。
腰椎分離症は、腰の一部が骨折して離れている状態で、すべり症は分離症が進行すると、腰椎が前に行く状態。

反っているということは、体の前後の筋肉バランスも崩れています。

ちなみに妊婦さんの場合、お腹が大きくなるにつれてどんどん反っていく形になるので、腰痛を訴える方は非常に多いです。
妊婦さんがどんどん反り腰になっていくのは、ある意味では自然な現象なのですが、元々反り腰が強い方はより強く腰痛を訴えるケースが多いように感じます。

反り腰の改善

反り腰と言っても、腰が勝手に反っていくわけではなくて、足の筋肉のバランスや、人によっては肩や首の状態まで関わって起こっています。
そのため、腰だけに着目しても、改善が見込めないことが多いです。

反り腰の人を見ると、まず骨盤が前傾してしまっています。
普段からハイヒールを履くことが多い女性の場合は、特に反り腰がきつく出ていることが多いです。

よく、反り腰改善ストレッチ、みたいなのがあるのですが、一番難しいことに、反り腰の原因も人によって微妙に違うことが多いのです。
共通して見られることが多いのは、腸腰筋(大腰筋)の異常です。

腸腰筋は、腰の前側についていて、イメージとしてはお腹の奥のほうを通って股関節の前まで付いています。
この筋肉は姿勢維持に大きく関係していて、腸腰筋が硬すぎる状態に引っ張ってしまうと、姿勢的には反り腰傾向が強くなるのです。
逆に腸腰筋がうまく働いていない状態では、腰のカーブが少なくなってフラットバックと呼ばれる状態になっていきます。

まず、腸腰筋の緊張から取っていかないといけないわけですが、それと同時に、足首付近のアライメントがズレていることにより、身体の重心がおかしい人も多いので、足をチェックすすることも大切です。
意味合いとしては、腸腰筋が硬くならざるを得ない状況にしてしまった、犯人を捜していくことと言えるでしょう。

そういう意味で、腸腰筋を緩めたり、骨盤のズレを正したりしただけだと、実はさほど効果が見られないことも多いです。
骨盤が前傾したり、腸腰筋が硬くならざるを得ない状況に追い込んだ犯人が別のところにいるわけですので。

巷であるような【すぐに反り腰が簡単に改善】みたいなものは、腰だけに着目して真犯人を探すことなく終わるので、どうしても効果が出づらいわけです。

そういう意味では、当院で扱っている姿勢が良くなるインソールも、一部の腰痛の人には効果的です。

姿勢が良くなるインソール、TENTIALインソールを取扱いします。

反り腰の人でも、インソールを使ってみたら腰の感じが変わってきたという方もいます。

ただしインソールはあくまでもインソール。
それ自体が直接的に腰への治療効果があるとは言えません。
骨盤や腸腰筋などは、またそれぞれ施術したほうがいいことがほとんどです。

また、人によっては肩の位置なども姿勢を悪くしている原因で、肩周りを施術すると腰の状態まで変わるという人もいます。

このあたりはホント人それぞれなので、実際にお体を拝見させていただかないとわからないところでもあります。
反り腰で気になるという方は、ご相談いただければその人にあったストレッチを見極めて教えることができますので、是非ご相談ください。

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