当院に来る症状の中で多いのは肩こりや腰痛ですが、腰痛だから必ず腰が悪いというほど単純な話ではありません。
確かに腰痛の人を見させていただくと、骨盤に問題があるとか、腰椎に問題があるとか、腰の筋肉が固まっているとか、そういった状態は良く見られます。
しかしながら、そこだけ施術していっても良くならないのが腰痛です。
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足が大切
腰痛の人で多いのは、前屈すると腰が痛いとか、前屈が異常に硬いという人が多いです。
後屈で痛みが出る人も多いのですが、わかりやすく前屈の場合を考えてみましょう。
前屈する動作では、腰が動きます。
股関節も動きます。
脚の裏側の筋肉が伸びます。
この時に大切なのですが、太ももの裏側にあるハムストリングという筋肉が硬いと、前屈に大きな制限がかかるということです。
腰痛がひどい人を見ると、だいたいは前屈の可動域がかなり悪くなっています。
前屈の可動域には上で書いたような腰自体の動き、股関節の動きなどもありますが、一番大きな要素はハムストリングの硬さです。
よくあるぎっくり腰でも、前屈がほとんど出来なくなっている人が多いですが、ハムストリングを緩めるだけでもそこそこ動けるようになったりします。
なので腰痛では足のチェックをしていくことが多いです。
実は私、20代前半のころですがぎっくり腰を繰り返していた時期があります。
ちょうどこのころ、学生時代やっていたスポーツを全くしなくなった時期なのですが、身体が異常に硬くなっていったわけです。
よく、【ぎっくり腰は癖になる】と言われたりしますが、これについては半分本当ですし、半分は嘘です。
というのも私はぎっくり腰をだいぶ繰り返していましたが、もう何年もぎっくり腰にはなっていません。
ぎっくり腰が癖になるという人は、きちんと施術されておらずに悪い部分が残っていることが多いわけです。
私の場合ですが、毎日ハムストリングのストレッチは欠かさずやります。
そのほかにもいくつかストレッチをしますが、10分するかしないかくらいです。
セルフストレッチで腰痛は予防できる
何度もぎっくり腰をしてきた私ですが、自分でストレッチすることによって腰痛を予防できています。
一日10分でもいいのでストレッチすることが大切です。
ここからが難しいところなのですが、腰痛と一口に言っても、人それぞれ悪い場所は違います。
なので人それぞれストレッチすべき場所も違うのです。
ハムストリングを伸ばしたほうがいい人もいれば、お腹の奥にある大腰筋を伸ばしたほうがいい人もいます。
また、伸ばすべき筋肉を間違ってしまうと、最悪の場合は悪化します。
それを指摘できるのが私達のようなカイロプラクターでもあります。
あと、私の場合はストレッチするのは朝です。
よく【お風呂上りにストレッチしたほうがいい】と言われますが、私は朝のほうを推奨しています。
これには理由があるのですが、人間の体が一番固まっているのは朝、寝起きです。
固まった状態で無理するから腰に来るわけです。
なので朝にジンワリとストレッチすることで、その日一日を快調に過ごすことができます。
また、毎日ストレッチをしていると、今日は調子がいいとか、今日はいつもより硬いななどと調子が見えてきます。
いつもより硬さが目立つときは長めに時間をとってストレッチしたり、その日一日は無理な体勢にならないようになど配慮することができます。
腰痛は足から来ることも多いので、気になる方は一度ご相談ください。
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