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骨盤矯正体操について

当院に来ている方から時々質問されることの一つに、『骨盤矯正体操は効果があるのか』という質問があります。
ここでいう効果というのは、骨盤の歪みの解消であったり、ダイエット効果(クビレやポッコリお腹の改善など)のことです。

まず、骨盤の歪みの解消について。
骨盤の歪みを解消するには、当然のように現状でどのような骨盤の歪みがあるのかをチェックしないと解消されません。
産後骨盤矯正
骨盤は、真ん中にある仙骨(せんこつ)、両サイドにある腸骨(ちょうこつ)があり、仙骨と腸骨の間に仙腸関節があります。
また仙骨と第5腰椎の間を腰仙関節と言います。

これらの関節が歪みを起こしている状態を『骨盤の歪み』と表現します。
上の図ではすごく大雑把にいうと、左の骨盤が下に下がるように捻じれているか、右の骨盤が上に上がるように捻じれています(実際はもっと複雑です)。
模式図的にいうとこうなりますが、実際にはほかの要素も加味して検査し、左の骨盤に問題があるのか、右の骨盤に問題があるのかを決めていきます。

このように様々なチェック項目を見てから骨盤の歪みを分析し、それに基づいて施術していくわけです。
骨盤矯正体操を見る限り、そういうチェックもナシに、骨盤にベルトを巻いて腰を振るとかそういうレベルのものなので、偶然に骨盤の歪みが解消されることはあっても、偶然以上の効果はないように感じます。

ダイエット効果についてですが、体操によっては普段使わない骨盤の筋肉を使うことで、多少引き締まるとかそういう効果はなくもないです。
しかしながら体重の減少とかを期待するのであれば、骨盤矯正体操での運動効果(=エネルギー消費)はそれほど高くないですから、あまり意味がないように感じます。
体重減少を狙うのであれば、毎日30分エアロバイクに乗るほうがよっぽど効果的です。エアロバイクも正しく使えば、骨盤周りを引き締める効果はあります。

自転車乗りの立場からすると、エアロバイクで運動効果を出すのであれば、低い負荷で長時間乗ったほうがいいと考えています。
エアロバイクには心拍などの数字がでると思いますが、『rpm』という数字が表示されていると思います。
rpmはケイデンスといい、1分間にペダルが何回転するかを表しています。
ロードバイクでは90rpm前後になるのが最も効率がいい乗り方とされています。効率がいいというのは、長く乗れるという意味です。
ママチャリに乗る人のケイデンスはおそらく50~60rpmくらいですから、90rpmというのはかなり速く回している感じになります。
なかなか一般の方が90rpmで回すのは困難なので、80rpm前後を狙います。

このときに大切なのは、お尻が上下動しないようにすることです。
力を込めてペダルを踏むと、ペダルが一番下に行っているときに下方向に踏みつけてしまうため、その反力でお尻が浮きます。
これは無駄な動きなので、ペダルを踏みつけるのではなく回すイメージで80rpmを維持できるくらいの負荷で長時間乗ります。

踏みつける動きだと主に太ももの筋肉ばかり使ってしまいますが、回す動きになると腹筋やお尻の筋肉、足の筋肉などバランスよく使えるため、結果的に骨盤が引き締まりやすいです。

どうしても人間は楽なほうに楽なほうに流れがちで、『1日10分で驚くほど痩せる!』とか書かれていると流行ります。
ですがそういうものの多くは、正直なところあまり効果がないモノも多いように感じます。

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