症例報告

肩甲骨はがしと呼吸の関係。肩甲骨が動くと酸素取り込み量も増えていく。

ちょっと前に話題になったことですが、肩甲骨はがしというものがあります。
肩甲骨はがしというのは、要は肩甲骨がしっかり動くようにするというものですが、肩甲骨の動きは呼吸とも関係します。

Contents

そもそも肩甲骨の動きって?

肩甲骨というのは、見かけ上は背中の上に浮いているような骨です。
肩甲骨は、実は鎖骨とつながっています。
また上腕骨と関節を作り、いわゆる肩関節の一部でもあります。

関節というのは、骨と骨で凹凸をなして形成されていますが、肩甲骨の場合、厳密には関節ではないのですが肩甲胸郭関節といわれる部分があります。

肩甲骨は背中の上にある、つまりは肋骨上にあるのですが、肋骨の上を肩甲骨が滑るように動きます。
これが肩甲胸郭関節という部分です。

肩甲骨の動きは主に二つの動きで、内側に寄るか、外側に行くかです。
肩を挙げるとき、腕が上に上がっていくのですが、それに伴い肩甲骨も外側に移動します。
イメージとしてはこんな感じ。

四十肩や五十肩で肩が上がらないというケースでは、この肩甲胸郭関節にも問題があることがほとんどです。
肩甲骨が引っ掛かっているために肩が上がらないというケースもあります。

肩甲骨と呼吸の関係

大きく深呼吸するとわかりやすいですが、大きく息を吸うと胸郭は広がりますよね。
これは肋骨が動いて胸郭を広げるわけです。

余談ですが、肋骨を骨折した場合に、肋骨というのは完全固定することができません。
なぜなら、胸郭をガチガチに固めてしまったら、呼吸不可能になりますので。

呼吸で肋骨が動くということは、肋骨上にある肩甲骨も動くわけです。

大きく深呼吸する場合、肋骨、背骨、肩甲骨、鎖骨など様々な関節が動きます。
この時、肩甲骨が本来の動きよりも固まっていると、呼吸自体が浅くなります。

また肩甲骨には様々な筋肉がついていますが、肩甲骨の動きが悪くなると筋肉のコリも出てきます。
呼吸が浅くなれば酸素取り込み量も減りますので、筋肉に行きわたる酸素量も減りますよね。
そうなれば、筋肉の回復も遅くなるわけで、凝った筋肉がどんどん凝っていく原因にもなります。

なので、肩甲骨を動くようにするというのは、様々な症状の改善に不可欠なのです。

肩甲骨はがし

動かなくなった肩甲骨を動くようにするためには、肩甲骨はがしが有効です。
肩甲骨を剥がすというとものすごく無理矢理な力でやるのではないかと思う人もいるかもしれませんが、そういうわけではありません。

肩甲骨には、内側、外側に筋肉がついています。
肩甲骨の動きが悪くなっている人の多くは、肩が前に入った猫背姿勢です。
猫背姿勢を改善するだけでも肩甲骨の動きがよくなっていきますが、当院では主に脇の下の筋肉を操作します。

脇の下の筋肉というのは、肩甲骨の外側の筋肉です。
肩甲骨外側が硬くなっていて内側に痛みを出しているケースが多いので、特殊な施術を行い肩甲骨が動くようにしていきます。

肩甲骨が動くようになると、まず疲労の回復効果があります。
これは単に筋肉が柔らかくなったというだけではなく、呼吸能力が上がり酸素取り込み量が増えるからでもあります。

肩甲骨を動くようにすることで様々な効果が得られますので、是非気になる方はご相談ください。

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