症例報告

産後3ヶ月。右手首の腱鞘炎(30代女性)

産後2ヶ月くらいから抱っこするときに右手首が痛み始めた。長時間抱っこするのがつらくなってきたので近所の整骨院に行き、超音波治療を受けていたが改善せず、10回ほど通院してやめた。
産後は元々あった肩こりがよりつらくなってきている。
今は右手首が痛いため抱っこを10分以上続けるのがつらく、不意に手をついたりすると激痛が走る。
知り合いが産後の骨盤矯正で通っているので、紹介してもらいサンフラワーカイロプラクティック横浜に来院した。

<初診時状態>
・姿勢を見ると、右肩が左に比べ上がっているのと、前に出ている。
・手首の可動域をチェックすると、手首を曲げる動作、手をテーブルについて少し体重を乗せる動作で痛みがある。
・肩の構面に強い緊張があり、押すと痛みがある。
・肩の位置を少し変えた状態で手首を動かすと、痛みが少し減る

<経過>
手首の腱鞘炎だが、根本的な原因は肩にあると考え施術を行った。
まず肩甲骨周りからアプローチし、前に入りすぎた肩をストレッチしながら緩めていく。肩後部に強い緊張があったのでしっかり緩め、背中や首の調整。
この時点で一度手首を動かしてもらったが、痛みは半減。その後前腕を緩める治療と手首の調整を行ったところ、普通に動かしたときの痛みはほとんどなくなった。手をついて体重を乗せると痛みが出る。
肩周りのストレッチを教えた。

2回目(5日後)。前回治療後翌日は肩後部に重いような感じを受けたが、手首は不思議なくらい痛みが減った。それから日が経つにつれ少しずつ手首に痛みが出てきたが、最初に比べたら痛みの強さは50%くらい。

計7回の治療でほとんど痛みがなくなったため、それ以降は不定期にメンテナンスをしている。

院長 小幡コメント

産後に手首が腱鞘炎になるのは良くある症状で、どうしても抱っこをしないわけにもいかないため痛みがダラダラ続くことが多いです。
手首に炎症が起きているから手首が原因と思いがちですが、この方は肩の位置が前に入りすぎてしまい手の角度が変わった結果、手首に無理が生じていると考えられました。
そのため、手首を全く触らずに肩の施術だけでも痛みが引いていくのを体感してもらいました。

ひどい人になると手首に注射する場合もあるそうですが、授乳中だと制限もかかります。
なかなか良くならない手首の腱鞘炎の場合、手首以外に原因があることも多いように感じます。

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