頭が重いというのは良く知られていることですが、具体的に言うとボーリング玉と同じくらいと言われています。
重たい頭を支えるのは、頸椎(骨)と首や肩の筋肉です。
肩こりというのは、一言でいうと首や肩の筋肉が固まっている状態です。
マッサージでは固まった筋肉をほぐせばそれで終わりなのでしょうけど、なぜ固まってしまったのかを考えないとすぐに硬く戻ってしまうわけです。
最も多く見られる『首や肩の筋肉が硬くなる原因』ですが、ズバリ頭の位置です。
最初に書いたように、頭は重い。
重いものを支えるのに筋肉が頑張りすぎるから硬くなってしまうのです。
なぜ筋肉が頑張りすぎるのかというと、頭の位置が前に行ってしまうからです。
なんでもいいですが、例えばスーパーでお米5キロを買ったとしましょう。
それを片手で持ちます。
最も楽に持つには、身体のすぐ横でお米を持つことです。
逆に、身体の20センチ前方でお米を持とうとしたら、ほとんどの人は1分も持たずに限界を迎えてしまうでしょう。
これは皆さん、経験的に分かっていることと思いますが、身体からなるべく離れずに保持することが、一番エネルギーを使わないわけです。
さて頭の話に戻しましょう。
この図は背骨のイメージ図です。
重力線といって、足首、肩、耳が一直線に来ていれば、最もバランスがいい状態と言えます。
最もバランスがいいというのは、頭を支えるのに最もエネルギーを使っていない状態です。
頭だけ前に出てしまうと、お米の話と同じように、頭を支えるのに首や肩の筋肉をたくさん使わないといけません。
そのため、首や肩の筋肉が頑張りすぎの状態になり、すぐに疲れてしまうし、凝ってきてしまうのです。
じゃあ頭の位置を後ろに引こうとすると、アゴを引くようなイメージになります。
しかしながら、肩こりがきつい人ほど、アゴを引こうと思っても引けません。
これは頸椎のズレがあって、骨が引っかかってアゴを引けない場合や、そもそもの柔軟性がなさすぎる場合などがあります。
ここで一つ試してみましょう。
椅子に座って、
1、ダラーンとした状態でアゴを引く
2、少し背中に力を入れて、胸を張るようにしてアゴを引く
3、骨盤を立てて座り、背筋を伸ばした状態でアゴを引く
試してもらえばわかりますが、1の状態ではアゴを引きづらくても、少し胸を張るとアゴが引きやすくなります。
さらに3の状態になると、よりアゴを引きやすくなります。
ここで何が言いたいかというと、背中や骨盤の位置によっても、首周りの状態は変わるということです。
背骨は首から骨盤までつながっていますから、骨盤の角度でも首の状態が変わりますし、背中の丸まり具合でも首に影響するわけです。
サンフラワーカイロプラクティック横浜では、肩こりを訴えてくる人に対して、姿勢のバランスを重視します。
単純に頭の位置だけでなく、骨盤の位置も大きく関わります。
肩だけ揉んでも肩こりは治りません。
整体でも『肩だけコース』みたいに肩周りしか触らないこともあるそうですが、サンフラワーカイロプラクティック横浜では姿勢的なバランスを整えることが肩こり解消に重要と考えていますので、骨盤や足の硬さもチェックします。
つい最近のことですが、『ある一部分だけ触ると肩こりが治ると聞いたのですが、本当ですか?』と質問されました。
カイロプラクティックや整体でも、そのような謳い文句を書いているHPや本もあるようですが。
しかしながら、人間の身体はそこまで単純ではないです。
当院では姿勢を整えることで、肩こりを解消します!
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