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痛みを【お痛み】というのは不自然な気がします。

ここ最近、ちょっといろいろありまして歯医者に通っていました。
歯って大切ですよね。

歯医者さん独特の表現だと思うのですが、【お痛みはありますか?】と質問されたりします。
もしくは【お痛みが出た際はこの薬を使ってください】みたいな。

痛みに【お】を付けるのって、同じく痛みを取る仕事をしている立場からするとすごく不自然に感じます。

Contents

お痛み

少なくともカイロプラクティック業界で【お痛み】という表現を使う人に出会ったことはありませんし、整形外科などの病院でも聞いたことがありません。
お痛みを使っている病院やカイロプラクターもいるのかもしれませんが、なぜか歯科領域で多いような気がします。

お痛みとわざわざ【お】を付ける理由ですが、要は敬語表現の一種と考えているからだと思います。
【お痛み 歯医者】で検索したところ、ホームページのタイトルで【お痛み】と書いているケースも見つかります。

お痛みは正しい表現なのか?

接頭辞に【お】や【ご】を付けた言葉を美化語というそうですが、これは敬語の一種でより上品に言い表そうとするときの言い方だそうです。
【お酒】もそうですし、【ご飯】もそうですね。

美化語というのは丁寧さや上品さを表したいときに使うようなので、痛みに【お】をつけた【お痛み】というのは個人的には不自然な気がします。
ここからは勝手な想像ですが、歯医者さんってどうしても痛いとか怖いっていうイメージがありますよね。
ドリルでギュンギュンするのって歯医者さんだけですし、どうしても怖いイメージがあります。
それを覆したいために歯科領域では【お痛み】という表現を使うのではないでしょうか?

私の知る限り、整形外科をはじめとする診療所、クリニックなどで【お痛み】を使っていることはマレな気がします。
試しに【整形外科 お痛み】で検索してみましたが、ホームページ上で【お痛み】という表現を使っているところはなさそうでした。

歯科の場合、痛む対象が整形外科より少ないからなのかなとも考えました。
歯科の場合、痛む対象は歯とその周辺に限られます。
整形外科の場合、痛む対象が全身に及びますので、例えばホームページ上で【首のお痛み、肩のお痛み、肘のお痛み、腰のお痛み、膝のお痛み、足首のお痛み・・・】などと適応症を書いていくと、正直【お】だらけで読みづらいです。
そんなことよりも【首痛、肩痛、肘痛、腰痛、膝痛、足首痛】と書いたほうが読みやすいですよね。

お痛みが正しい表現なのかはわかりませんが、【お痛みはありますか?】と聞くなら、【痛みはございますか?】のほうがスマートな気がします。

なんでも【お】をつければいいわけではないと思う

歯科での【お痛み】についてはなぜかある程度浸透している気がするのですが、なんでもかんでも【お】を付けたから丁寧さを表すわけではないように感じます。
個人的な印象ですが、お痛みというのは正しくもないけど間違ってもいないような変な言葉なんじゃないかと。

いろいろ調べても、間違っているという意見もあれば、業界独特の慣習だから間違いとは言い切れないみたいな記事も見つけました。

ちなみになんですが、【お痛み問題】について歯医者さんの待合室で考えていたところ、そのうち私も【お小幡さん】と呼ばれたりするのかなぁと変な妄想に入ってしまい、一人で噴き出してしまいました笑
気持ち悪いですね。

ちなみに当院では、お痛みという表現は使いません。
どうにも表現が気持ち悪いというか、不自然に感じてしまうのです。

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