症例報告

産後5か月。1週間ほど前から歩くと左股関節が痛む(30代女性)

現在産後5ヶ月。1週間前から歩いたときに左臀部と左股関節が痛むようになった。この痛みは歩くと必ず痛いわけではなく、強く痛むときもあれば、ほとんど痛みがなく歩けることもある。特に思い当たるきっかけはない。また、寝起きに腰が痛むことが時々あった。

産後骨盤矯正を行ってなかったのが悪かったのかな、と思い、インターネットで検索して来院した。

<初診時状態>

・姿勢検査では、痛みを避けるように右足に重心が乗っている

・腰のカーブが過剰(過剰前彎)になっている

・左足で片足立ちをすると、少し患部が痛む

・腰を反らす動作をすると、腰の付け根が少し痛む

<経過>

左のお尻の筋肉が異常に固まっていることと、産後特有の姿勢の変化が原因と考え治療を行った。

初回は骨盤と股関節を結ぶ筋肉を重点的に緩め、骨盤の捻れを取る矯正を行った。また少し骨盤の開きが気になったので、骨盤を閉める操作を行い、治療後は片足立ちでの痛みがゼロに。

この日はあまり強い痛みがあったわけではないので、1週間日常生活の中で様子を見てもらうことに。

2回目(1週間後)。この1週間全く痛みはなかった。

3回目(1週間後)。全く痛みなし。骨盤自体も落ち着いていたので、治療を終了した。

担当 小幡コメント

産後のお母さんの身体には、いろんな負担がかかっています。この方は骨盤が少し開き気味で不安定だったのが原因で左お尻の筋肉に負担がかかり、症状を起こしたものと思います。

産後は少しずつ骨盤が戻っていくのですが、骨盤ベルトなどを使っていなかった方だと完全に骨盤が戻りきっていないことも多いです。また、妊娠中から産後にかけて、腹筋と背筋のバランスがおかしくなるので、腰の反り返りもよく見られる状態です。

痛みが出てから1週間と、比較的早く治療にきたことがいい結果になりました。変に慢性化してしまう前に治療を受けたほうが効果が高いので、おかしいなと思ったら早めに治療を受けましょう。

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