症例報告

1ヶ月前から坐骨神経痛と右親指に痺れがある(30代男性)

1ヶ月前から立っていると右お尻の奥が強烈に痛むようになった。特に電車で立っているときに痛みが強く、ひどい時は立って数分で我慢できないほどの痛みが出て、右足を地面につけることができないほど。
一度痛みが出ると立っている間はずっと痛みがあり、歩き出すとまともに歩けないくらい痛いが、それを我慢して10分くらい歩くと痛みがなくなる。
整形外科に行ったところ椎間板ヘルニアと言われ、薬をもらったが全く効果がない。
座っている分には全く痛みが出ない。

最近は右の親指が感覚がなく、常に痺れている。
知人の紹介でサンフラワーカイロプラクティック横浜に来院した。

<初診時状態>
・今はお尻の痛みは少しだけ鈍痛がある程度と、親指の痺れは常にある
・身体を前屈すると右お尻に突っ張りを感じるが、痛みや痺れが強くなることはない
・左右の親指の触られた感覚は明らかに違う
・右お尻の筋肉を押すと痛みがあるが、親指の痺れは変化がない
・右スネの筋肉を押すと、親指の痺れが強くなる。だが押しているのを離すと、一瞬熱くなって痺れが消えていく感覚

<経過>
骨盤のズレによりお尻の筋肉が硬くなっているのと、かばって立っているうちにスネの筋肉に負担がかかり筋肉痛を起こしている状態と考え施術を行った。
まず初回は臀部の筋肉を緩め、股関節の可動域を上げる施術と骨盤のズレを正す施術を行う。またスネの筋肉にトリガーポイントができているので、筋肉へのアプローチ。
施術後は親指の痺れがかなり軽減し、触られている感覚が戻ってきた。

2回目(1週間後)。3日くらいは痺れもなかったが、4日目からまた親指が痺れ始めた。電車で立っているとやはりお尻が痛いが、以前の60%くらいの強さの痛み。

3回目(1週間後)。前回と同じくらい。

4回目(1週間後)。親指の痺れがほとんど気にならなくなった。最近は電車で座れることが多いため、電車で立っているときの痛みはそれほどない。

5回目(1週間後)。電車で立っているときのお尻の激痛はなくなった。少しお尻に違和感と言うか、重たい感じが残る。

6回目(1週間後)。全く問題なし。

状態も良いので、これで治療を終了とした。

院長 小幡コメント

お尻が痛くて足が痺れて・・・となると椎間板ヘルニアとか梨状筋症候群が疑われるのですが、この方はどちらでもなく単純にお尻の筋肉が痛んでいたことと、それをかばうために立ち方がおかしくなりスネの筋肉に負担がかかったものと考えられました。
スネの筋肉を押すと明らかに痺れが増強するポイントがあり、そこを緩めると足先まで血流が流れていく感覚があるそうで、血流がよくなると痺れも引いていくとおっしゃっていました。
筋肉に硬いシコリができると、そこから神経痛のようなしびれや痛みを起こすことがあります。このシコリをトリガーポイントと呼びますが、トリガーポイントを緩めると痺れも軽減していきましたので、この方の場合は痺れについては腰から来ているわけではありませんでした。

こういう症状で椎間板ヘルニアと診断されてしまうと、牽引治療で良くならず手術に移行する場合も考えられます。しかしながらこういう症状で腰の手術をしても、原因が違うため良くならないのです。

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