症例報告

最もいい枕とは?(3)

以前に書いていたシリーズの続きです。

最もいい枕とは?(2)

うーん、前回書いていたのが去年の5月ですね・・・それは置いておいて・・・

前にも書きましたが、いろいろ計測してオーダーで作った枕が、必ずしもいいとは限らないのです
当院にも某有名なところでオーダー枕を作った方が何人も来ていて、いろいろお話は伺ってますが、ひどい人だと『オーダー枕で寝たその日に寝違えた』という方すらいます。

正直な話、万人に合う最高の枕というものは存在しません!
『このメーカーの枕、どうですか?』とか、『人間工学に基づいた枕』とかいろいろありますが、合う人には合うし、合わない人には合わない。
だってそうですよね。街中を見ていても、首の長さや頭の形はみんなそれぞれ
オーダー枕と言っても、形は同じで高さとかサイズを変えるだけなので、合わない人も出てきます。

以前にも書きましたが、枕を変えたほうがいい一つの基準として、
【寝る前よりも、起きたときのほうが、首や肩がつらい場合】
このケースでは確実に枕が合っていないといえます。
人間は横になって睡眠を取ることで、垂直方向にかかる重力から解放されます。
起きている間は背骨が圧縮される方向に重力がかかっていますが、横になると背骨を圧迫する方向には力がかかりません。
そのため、朝のほうが背骨と背骨の間隔が空いているため、身長も高くなります。

人間が横になって睡眠を取るのは、身体を休める作用があります。
寝る前よりも起きたときのほうが痛かったり疲れているなら、多くの場合寝具に問題があります。

普段は快適に使えている枕でも、極度の疲労時には枕が合わないように感じることがあります。
当院でもこのような訴えをする方がいますが、私の見ている限り、疲労が強いときほど頭の位置が前に行ってしまいます。

理想的な枕の高さというのは、おでことアゴを結んだ線が、ほんのわずか上に来るような高さなのです。
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疲れていていつもより頭の位置が前に出すぎている場合、いつも使っている枕では高さがわずかに足りずに、低く感じてしまい合わなくなってるケースが多いようです。
そういう場合、タオル一枚分だけ枕の下に入れて高さを調整します。ここで大切なのは、変え過ぎないこと
タオル一枚の厚みなんて数ミリですが、それでよいのです。
これで実際に良くなってきている人もいます。

お店で枕を選ぶ際のポイントですが、まず触り心地・感触。
なんとなく、フィーリングに合う感触ってありますよね。これを大切にしてください。
肌に合うというのはとても大切な要素です。
次に15分くらいでも実際に試せる店に行きましょう。欲を言えば一晩使って試せたらいいのですが、さすがにそういう店はありませんので、短い時間でも使用感を確かめることです。

万人に合う枕はなくても、世の中の8割くらいの人に合う枕があればご紹介したいところですが、まだそういうものに出会えていません。
何かいいものを見つけたらご報告いたします。

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