前回途中まで書いた枕の話です。
今回は実践編です。
まず、枕の材質について。
硬いモノや柔らかいものなど様々ありますが、正直これは好みの問題です。
柔らかすぎたり硬すぎたりするのは問題がありますが、これから書く高さ合わせでは、枕の沈み込み量を考えて高さを調整します。
つまり、硬い枕であれば、頭が乗っかって沈み込む量をほとんど考えなくてよいですし、柔らかい枕であれば沈み込んだ時の高さが理想的な高さになるように設定しなければなりません。
当然ですが、仰向けと横向きでは、枕の高さが違います。
仰向けの場合
立った状態で背中を伸ばし、背中を壁に付けたときに、首の部分が壁から浮くと思います。
枕の高さは、このスペースを埋めるだけの高さになることが重要です。
立った状態で首と壁の距離を測っておしまい・・・ではありません!
これはあくまで目安の高さであって、ここからが微調整になります。
計測した高さをタオルなどで作り、実際に寝てみます。
このときに、顎が上がってしまうのはNG。(低すぎです)
かといって顎が下がりすぎるのもNG。(高すぎです)
ほんのわずかにおでこよりもアゴの位置が下になるような角度(5度くらい下がるイメージ。つまりほぼ水平)になるように高さを合わせて行きます。
もちろんですが、枕の材質で沈み込み量が違うので、頭がタオルに乗っかって沈み込んだときの高さを計測しましょう。
ここからがさらに大切です。
この状態で何回か寝てみて、違和感や痛みなどがある場合には微調整を繰り返します。
計測した数字はあくまで目安であって、これが絶対的な数字になるわけではありません。
微調整してしっくりくる位置があったら、それがあなたにとって理想的な高さとなります。
実際に枕を買うときは、頭が乗っかって沈み込んだ状態の高さが、この数字に近づくようなものを買いましょう。
なので実際に試着(?)できるお店であることが絶対条件です。
あまりに柔らかく沈み込みが激しいものについては、個人的にはオススメしません。
当院に来ている方から話を聞くと、柔らかすぎるもののほうが朝ツライという人が多いような印象です。
ホテルとかでよくあるような、大きくて柔らかい枕ですね。
横向きの高さは、また次回に。
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