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トリガーポイントと坐骨神経痛

当院でとても多い症状の一つに『坐骨神経痛』があります。
坐骨神経痛と言うのは、読んで字のごとく『坐骨神経が痛い』わけです。
坐骨神経が何かに圧迫されているときに起こるのが坐骨神経痛です

当院では『整形外科に行ったら坐骨神経痛と言われた』とか、ほかの整体に行って『坐骨神経痛だね』と言われたけど良くならなかったという方がたくさん来院されます。
その方たちの症状を見ると、実際には坐骨神経痛ではないケースも多々あります

坐骨神経痛という単語は、『坐骨神経付近に痛みがある』場合に言われることが多く、実際に坐骨神経の圧迫があるかどうかの検証をしていないことが多いように感じます

当院では、トリガーポイントによる『坐骨神経痛風の痛み』を持っている方が多いように感じます。
トリガーポイントとはなんぞや?ということですが、簡単に言えば筋肉のシコリです。
筋肉に強いシコリができると、筋肉からの関連痛という形で違う場所まで痛みを放散させることがあります。
痛みを放散させるような悪さをしているシコリをトリガーポイントと呼びます。

トリガーポイントにはいくつかの条件があり
・筋肉を触ると、シコリのような塊を触れることができる
・そのシコリを押すと、押している場所以外にも痛みが放散する
・人によっては飛び上るほど痛い

など特徴があります。

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この図は、お尻の筋肉である中殿筋のトリガーポイントです。
お尻の☓印のところがトリガーポイントで、足先のほうまで点線みたいになっているところが、関連痛によって放散している痛みです。
お尻の筋肉を押すと、おおよそ図の範囲に痛みが走ります。

トリガーポイントによる痛みと坐骨神経痛の違いですが、トリガーポイントでは坐骨神経を圧迫していません
トリガーポイントのシコリを緩めれば、痛みは軽減します。
実際に検査するときは、坐骨神経を軽く引っ張ってみて痛みが出るかどうかの確認をしたり、足先の皮膚の感覚の左右差を調べたりします。坐骨神経が圧迫されていれば触られた感覚に違いが出ることもあるからです。
そのほか、筋肉のシコリを押してみて、関連痛が出るかどうかなどを検査して、総合的に判断します。

例えばですが、実際の症例から考えてみます。
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Aさんはお尻から足先までの痛みに悩まされて、整形外科を受診。レントゲンを撮ったら腰椎が狭いことが原因と言われ、牽引治療を受けたが症状は変わらず、当院に来院。
当院の検査では坐骨神経を引っ張ってみても痛みは出ず、腰椎に負荷をかけてみても痛みの誘発はなく、お尻のシコリを押したらお尻から足先まで痛みが出た。
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こういうケースがトリガーポイントによる痛みです。
もし仮に腰椎が狭いことが痛みの原因であれば、腰椎の骨と骨が狭くなるような姿勢をしてもらえば、痛みが出てくるはずです
それでも痛みが出ないなら違う原因を考えなければなりません。

痛みの検査で問題がある場所をピックアップするには、問題があると思われる場所に負荷をかけてみて、痛みが出るかどうかを見ていくほうが確実です
歯医者さんでもそうですよね。痛い歯をピックアップするために、コンコンと歯を叩いて痛みが出るかどうかを調べます。決してレントゲンだけで判断しないでしょう。

実際の施術では、トリガーポイントだけを治療しても良くならないことも多く、トリガーポイントが出来た原因になっている歪みも直していかないと改善しないのですが、このようにトリガーポイントによる坐骨神経痛(みたいな痛み)も多々あるということです。

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